火柱を上げて燃える童学寺=25日午後5時50分ごろ、石井町石井(読者提供)

 25日午後5時30分ごろ、石井町石井の童学寺から出火。木造平屋の本堂と、南隣の木造一部2階建て庫裏(くり)(寺内の住居兼台所)など延べ約520平方メートルを全焼した。けが人はおらず、本尊で国指定重要文化財の木造薬師如来坐像(ざぞう)は境内にいた塩田龍澄(りゅうちょう)住職(39)が本堂から運び出して無事だった。

 石井署や寺などによると、塩田住職は寺の敷地内で妻(38)と子ども3人の5人暮らし。境内で片付けなどをしていた住職が煙に気付いて119番した。他の家族は外出していて無事だった。出火時、敷地内に参拝客がいたかどうかは不明。

 寺によると、庫裏は祭事などで台所として使われ、普段はほとんど人の出入りはないという。署は庫裏が火元ではないかとみて原因を調べている。

 現場は、署の南西約1キロの山麓。消防車やポンプ車20台以上が駆け付け、石井消防署員や町消防団員計約200人が消火に当たった。

 童学寺は四国別格二十霊場2番札所。石井町誌によると、弘法大師が幼少時に学問修行を行ったとされることが名前の由来となっている。土佐の戦国大名長宗我部元親の侵略で焼失したが、江戸中期に再建された。