村田さんが桜にちなんで名付けた峠に設置したモニュメント=吉野川市川島町

 吉野川市と神山町を結ぶ県道神山川島線沿いで桜の植樹を続けている同市美郷古土地の旅館業、村田芳久さん(80)が、県道の峠に「桜美(おうび)峠」と愛称を付け、名前を刻んだモニュメントを建てた。近くには吉野川流域の景色を一望しながら花見を楽しめるスポットがあり、村田さんは「これからも多くの人に親しまれる場所にしていきたい」と意気込んでいる。

 モニュメントは青石製で縦85センチ、横80センチあり、中央に「桜美峠」と刻んでいる。同市川島町と同市美郷の境にある標高約300メートルの峠近くに、地権者の了解を得て建てた。
 村田さんは1972年から県道神山川島線沿いに桜を植樹しており、これまでに約30キロの区間に2千本以上を植え、「チェリーロード」の愛称で親しまれる名所に育った。

 峠は地元では「堀割(ほりわり)峠」と呼ばれているが、花見客から「桜の美しい峠ですね」と掛けられた言葉に感激して、桜にちなんだ名前を付けることを考えた。モニュメントは1年前から準備し、傘寿を記念して3月上旬に完成させた。

 村田さんは「きれいな桜と景色を見ながら峠を越え、美郷へ足を運んでほしい」と、華やかな花見シーズンの到来を心待ちにしている。