徳島市民病院(徳島市北常三島町2)は、高性能のコンピューター断層撮影装置(CT)を導入し、29日から運用を始める。撮影時間が大幅に短縮できることで被ばく線量も低減でき、受診者の負担を減らせる効果がある。交通事故や心筋梗塞など救急患者の検査短縮に加え、精密な3次元画像をつくり出せることで肝臓や膵臓など見つかりにくいがんの早期発見にも活用できるという。

 導入されたのは、市販のCTでは最も性能が高い「320列CT」。エックス線を受信する検出器が320列並び、心臓や頭部など幅が16センチまでの臓器なら最短0・35秒で撮影できる。最新の画像ソフトも搭載し、高画質で精密な3次元画像に再構成することができる。

 導入費用は、撮影室の改修費や画像処理用コンピューターなどを含めて1億6千万円。

 同病院では既に64列CT1台が稼働しているが、心臓や頭部の撮影には10秒かかっていた。320列CTの導入で2台体制となり、定期点検時の稼働停止も解消できる。

 三宅秀則院長は「最新のCTを導入することで診断の質を高めるとともに、検査の待ち時間短縮など患者サービスの向上につなげていきたい」と話している。