常備消防がない佐那河内村は、4月から救急救命士を配置し、救急搬送要請時の応急処置などを行う。2017年度一般会計予算に関連費用360万円を盛り込んだ。

 現在、徳島市消防局に勤める救急救命士の男性(3月末で退職予定)を臨時職員として雇用し、村役場に常駐してもらう。村民らからの通報などで救急搬送の要請を受けると、防災担当職員と共に現場に駆け付けて応急処置を施したり、医療機関と連絡を取ったりする。村の待機所から駆け付けた緊急搬送車にも乗り込み、病院まで同行する。

 佐那河内村は常備消防が未整備なため、救急搬送業務を村内の観光バス会社に委託。救急搬送は15年度で114件など年間100件前後あるが、けがや病気の処置はほとんどできなかった。

 専門知識や経験を持つ救急救命士を配置することで、早期の適切な処置や、医療機関との円滑な連絡が期待できる。村民に応急手当ての知識などを持ってもらうため、救急救命士が講師を務める講習会も開く予定だ。

 救急救命士は当面、平日の週4日勤務で、基本的に在勤日の村役場開庁時間(午前8時半~午後5時15分)の対応となる。