薄田克彦会長

 水上スポーツ「ウェイクボード」の薄田克彦アジア協会会長(55)=世界協会副会長、千葉県船橋市=が、三好市の地域おこし協力隊員に採用された。吉野川の池田ダム湖に魅せられて何度も足を運んだ同市への移住を決めており、4月1日付で着任する。2018年夏にダム湖で開かれる世界選手権の成功を目指すとともに「水辺で楽しめるアウトドアスポーツの普及にも取り組みたい」と張り切っている。

 薄田さんは15年に地元愛好家の紹介で池田ダム湖を訪れ、美しく穏やかな水面に魅了された。ダム湖をウェイクボード世界協会に推薦し、16年9月には世界協会公認の第1回アジア大会開催を実現。大会は成功し、17年7月にアジアツアー大会、18年にはアジアで初の世界選手権が開かれることになった立役者だ。

 着任後は、市教委生涯学習・スポーツ振興課に配属。ウェイクボードをはじめ、ラフティングやカヌー、ビーチバレーなど、吉野川を拠点に楽しめるウオータースポーツを通じた地域活性化に取り組む。

 京都市出身の薄田さんは約30年前にウェイクボードと出合い、競技の普及に奔走した。当時、世界でも10人程度だった競技人口は現在3千万人、国内でも80万人いるとされる。

 池田ダム湖を「世界一のゲレンデ」と評価する薄田さんは今年2月、三好市での生活を短期間体験する「お試し移住モニター」に参加し、移住を決意した。薄田さんが専従職員を務めるアジア協会本部も近く、都内から移転する。

 協力隊の任期は18年3月末までだが、最長で20年3月末まで延長できるため、任期を全うするつもりだ。薄田さんは「吉野川の美しい自然と水の素晴らしさを多くの人に知ってもらい、地域を元気にしたい」と話している。