調査で初めて確認されたツキノワグマの親子=2016年10月24日、三好市の国有林(四国森林管理局提供)

 絶滅の恐れがある四国のツキノワグマの生息分布域を把握するため、四国森林管理局などが実施している調査で、剣山山系に設置したセンサーカメラが初めて親子の姿を捉えた。同局は「世代交代が確認できたことは明るいニュース」としている。

 調査は2014年から始まり、16年は6~12月、徳島、高知両県にまたがる剣山山系の標高千メートル以上の21カ所にセンサーカメラを設置して実施。三好市と那賀町の山林で親1頭と子ども2頭が連れ立っている様子が4回撮影され、分析の結果、少なくとも2組の親子がいることが分かった。

 同局がシカの調査用に置いていたカメラが捉えた1頭を合わせると、7カ所で延べ30頭を確認。いずれも過去の調査で生息が確認された区域内で撮影された。

 14年の調査では3カ所で2頭、15年は6カ所で3頭が撮影されたが、いずれも過去に別の調査で確認されている個体だった。

 剣山山系に生息するツキノワグマは50頭未満と推計されており、調査には同局のほか環境省中国四国地方環境事務所、NPO法人四国自然史科学研究センターが参加している。調査は17年以降も継続し、保護活動に役立てる。