産田拓郎さん

 次世代を担うクリエイター発掘を目的とした国際デザインコンペティション「レクサス デザインアワード2017」で、徳島市出身のデザイナー産田拓郎さん(24)=東京都新宿区=の作品「タイムチューンラジオ」が入賞12作品の一つに選ばれた。入賞作品は3~9日にイタリア・ミラノで開かれる国際見本市にパネル展示され、産田さんら入賞者は現地でプレゼンテーションを行う。

 トヨタの高級車ブランド・レクサスが主催。5回目となる今回は、相反するものを調和させることで新たな価値観を生み出す「二律双生」をテーマに、世界63カ国から寄せられた1152作品を世界的な建築家やデザイナーらが審査した。

 タイムチューンラジオは、インターネット上に保存されているデータを活用したラジオ。セラミック製のチューナー、アンテナ、真空管、スピーカーなど九つのパーツから成り、ダイヤルを回して西暦や日時を合わせると、その当時の情報や音楽がラジオから流れる。

 手で操作してチューニングするなど「手間をかけること」と、音声データを簡単に残せる「効率性」という「二律」をうまく調和させていると評価された。

 産田さんは徳島文理高校を経て昨年3月、多摩美術大美術学部生産デザイン学科を卒業。今年1月まで都内のデザイン会社に勤務し、現在はフリー。コンペ初挑戦での入賞に「大きな自信になる。背景やコンセプトを含め評価されたことがうれしい」と喜ぶ。

 美術や語学への見識を深めようと今秋から海外留学することにしており「今回の入賞がさらに背中を押してくれた感じ。今後も時代から学ぶことを忘れず、ものづくりを続けていきたい」と話している。