【上】咲き始めたシダレザクラを楽しむ親子=神山町下分の明王寺【下】箏曲演奏などが披露された富岡さくら祭り=阿南市の牛岐城趾公園

 県内の桜の開花が遅れる中、阿南市と神山町の桜の名所で1日、イベントが開かれた。シダレザクラは咲き始めたものの、ソメイヨシノなどはつぼみの状態。訪れた人たちは開花を期待しながら催しを楽しんだ。

 神山町下分の明王寺では、「しだれ桜祭り」(実行委主催)が始まり、多くの花見客でにぎわった。2日まで。

 境内では樹齢100年と80年のしだれ桜が、それぞれ一分咲きと五分咲きの姿で出迎えた。地面近くまで薄いピンクの花を付けた枝が垂れ下がり、来場者は記念撮影をしたり、そっと手を伸ばしたりしていた。トロンボーンやトランペットの演奏、ダンスの披露のほか、特産品の販売もあった。

 家族で足を運んだ徳島市八万町川南の会社員身野(みの)陽子さん(30)は「1歳の娘の顔より下に枝があるなんて。娘は興味津々みたい」と笑顔で話した。

 2日は琴と尺八の演奏、地元・寄井座による人形浄瑠璃がある。同町鬼籠野の鬼籠野小学校周辺でも県道沿いに咲く桜と餅つきやカラオケを楽しむ「鬼籠野さくら祭り」が開かれる。

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 阿南市富岡町の牛岐城趾公園では、富岡さくら祭りがあった。ソメイヨシノなど約80本はつぼみだったが、箏曲演奏や阿波踊りなど多彩な催しが会場を盛り上げた。

 中央のステージでは、富岡西高校箏曲部や富岡東中学校・高校音楽部、市内の阿波踊り連「夢咲連(ゆめさくれん)」など6団体が出演した。箏曲部は2、3年生9人が「春よ、来い」など3曲を披露した。先着100人には抹茶と桜餅のお接待もあった。

 毎年来ている猪井茂美さん(76)=同市領家町本荘ケ内=は「今年は桜を見られず残念だが、春にちなんだ曲を聴けて良かった」と喜んだ。