日本救急システムの白川社長(左)から激励を受ける救急救命士=勝浦町役場

 常備消防を持たない勝浦町で1日、町が委託する民間会社「日本救急システム」(宮崎県美郷町)による救急業務が始まった。昨年12月に着任し準備に当たっていた2人と合わせ、計7人の救急救命士が活動する。自治体の救急業務委託は全国で2例目。

 町役場近くに詰め所を置き、町の救急隊員である臨時職員6人と共に、24時間体制で勤務に当たる。救急業務のほか、心肺蘇生法の講習会や地域の行事での救護なども行う。業務委託費は5500万円。

 この日は町で業務開始式があり、同社の白川透社長(32)と救急救命士らが出席。中田丑五郎町長が「町民の安心・安全な暮らしを守ってほしい」と激励した。初日は午後10時時点で出動はなかった。

 救急救命士の土手(どて)力(ちから)さん(24)=岩手県釜石市出身=は「地域の方と積極的に交流し、期待を裏切らないよう頑張りたい」と気を引き締めていた。

 勝浦町ではこれまで、町が所有する救急車で搬送のみを行っていた。町内の2011~15年度の年間出動要請件数は平均で約280件だった。