徳島県のとくしま記念オーケストラ事業を巡る脱税事件に、司法の判断が下った。

東京地裁は、法人税法違反などの罪に問われた音楽プロダクション「アンサンブル・セシリア」(東京、解散)に、罰金700万円、元代表取締役川岸美奈子被告に懲役10月、執行猶予3年の判決を言い渡した。

判決によると、川岸被告は2016年7月期までの3年間、所得約1億2900万円を確定申告せず、法人税など約3千万円を免れた。求刑は罰金900万円、懲役10月だった。

判決では、川岸被告が反省している点や既に修正申告していることが考慮されたようだ。

公判で、川岸被告は確定申告しなかった理由について「業務の忙しさに追われ、失念していた」と述べていた。

だが、県の巨額の公金がつぎ込まれた記念オケ事業でなぜ川岸被告が重用され、深く関わるようになったのか、その経緯は不明である。飯泉嘉門知事との関係性も分かっていない。

さらに、川岸被告が来県時にハイヤーを利用し、県などが代金を負担する厚遇ぶりも問題になっている。

県などの負担を違法な公金支出だとして、川岸被告らに返還請求するよう飯泉知事に求める住民訴訟なども、徳島地裁に起こされた。

住民団体も疑惑の追及に向けた活動を開始している。

さまざまな波紋を広げているのに、飯泉知事は記念オケ事業に関して多くを語っていない。

川岸被告は、県民の疑問に率先して答えてもらいたい。