今春閉校した美馬市内の小学校の一つ、旧重清東小学校=美馬市美馬町大泉

 美馬市は今春閉校した同市美馬地区の5小学校の跡地について、地元住民に交流の場などとして活用してもらうとともに、空きスペースのアイデアを公募することを決めた。提案者は校舎に入居し、アイデアを実践してもらう。校舎の利用料を徴収して、地域のまちおこし活動に充てる枠組みづくりも検討している。

 美馬小学校に統合される芝坂、郡里、喜来、重清東、重清西の5校の校舎、体育館などの遊休施設が対象。

 市は5校の閉校に伴い、各校の地元住民でつくる「跡地利用協議会」から、旧校舎などの活用について要望を聞いた。住民交流の場やトレーニングルームの開設のほか、利用しない教室などの空きスペースには企業誘致を求める声が出された。

 こうした要望を受け、市は企業やNPOなどから校舎利活用のアイデアを募り、選定した事業者に有償で貸し付けることにした。企業などが払う利用料の一部は、地元に還元することを検討している。5校とも美馬地区の住宅街にあるため、周辺環境に配慮した提案を求める。

 市は校舎跡地の用途として、住民が要望している利活用策に加えて、選挙の投票所や指定避難所としての活用も想定している。一部施設には「放課後児童クラブ(学童保育)」の機能も持たせる考え。こうした方針について4月にも説明会を開き、住民や自治会に伝える。

 市は「企業が進出し、雇用が生まれれば地域活性化にもつながる。いろいろなアイデアを寄せてほしい」としている。

 県内では三好市が廃校舎の活用方法を公募し、旧佐野小学校などの5校舎にサテライトオフィスや社会福祉法人が入居している。