徳島県立中央病院(徳島市)の永井雅巳院長(61)が3月31日付で依願退職していたことが3日、分かった。禁煙となっている同病院敷地内での自身を含む多数の職員による喫煙問題が昨年末に発覚したことが理由の一つとみられている。退職願は1月に出されていたが、後任は今も決まっていない。また県は退職人事を公表していなかった。

 県病院局によると、永井氏は1月20日、「一身上の都合」を理由に3月末での退職を願い出ていた。

 徳島新聞の取材に対し、永井氏は4月から福島県いわき市の民間医療機関に籍を置いていると説明。「被災地で在宅医療の勉強をしたいという思いがあった。病院運営は副院長を中心にしっかりやってくれると考えている」と話した。

 一方、香川征(すすむ)病院事業管理者は「一身上の都合ということだったのではっきりとした理由は尋ねていない」とした上で「自身が喫煙していた立場なので、責任を感じていたのではないか」と話している。

 院長の後任は人選中で、1日からは香川病院事業管理者が代行。常勤での配置が求められる医療法上の病院管理者には八木淑之副院長が就いている。

 延良朗病院局長は「当面は連絡を密にして運営する。統率力と経営感覚が求められる役職であり、慎重に適任者を探している」としている。また院長の退職を公表しなかった理由について、同局は「前例がないため」とした。

 中央病院では昨年11月末に病職員による喫煙が発覚し、内部調査で計29人が喫煙を認めた。12月には永井氏ら幹部5人が減給処分を受けたほか、10人が文書訓告や戒告となっていた。

 永井氏は2005年度から院長を務めていた。