木屋平で捕獲したニホンジカの肉を使った甘露煮の缶詰

 美馬市木屋平の建設会社・田村組が、シカ肉の甘露煮の缶詰を発売した。食害対策で捕獲したニホンジカの有効活用と、ジビエ(野生鳥獣肉)料理の普及が目的。田村組によると、シカ肉の甘露煮の缶詰は全国でも初めて。

 商品名は「地美栄(じびえ) シカ肉の甘露煮」で140グラム入り500円。地元猟友会が駆除し、解体処理したシカ肉のうち、廃棄されていた足の部分などを有効利用した。しょうゆや砂糖、みりんなどで味付けし、ショウガと一緒に煮込むことで独特の臭みを押さえた。

 田村組は、木屋平地区にある市ジビエ加工施設の指定管理者。住民がシカ肉を甘露煮にして食べていることをヒントに商品化し、長期保存が可能なことから、缶詰での販売を決めた。地元の入浴宿泊施設「つるぎの湯・大桜」で取り扱う。

 木屋平地区では近年、主要作物のユズやレタス、ダイコンなどの農作物がニホンジカの被害を受け、猟友会が駆除を続けている。2013年度以降の駆除頭数は130、270、320頭と増加しており、16年度も前年度並みの見込み。

 70グラム程度のミニサイズの販売も検討しており、田村組の新谷和洋取締役は「酒のおつまみによく合うし、温かいご飯とも相性がいい」とPRしている。