2014年12月に行われた子ども歌舞伎の公演=徳島市のあわぎんホール(NPO法人阿波の国子ども歌舞伎提供)

 運営主体がなくなり活動続行が危ぶまれていた徳島県内の小学生による「子ども歌舞伎」が存続することになった。主催していたNPO法人とくしま傾(かぶ)く会の解散後、傾く会の元メンバーらが新たにNPO法人を設立。12月23日に徳島市のあわぎんホールで公演しようと準備を進めており、出演する児童を募集している。

 演目は決まっていないが、児童ら6~8人が出演する。過去の公演と同様に歌舞伎演出・脚本家の水口一夫さんが指導に当たり、かつらや衣装、大道具などにもこだわって本格的な歌舞伎の舞台をつくり上げる。

 子ども歌舞伎は、2012年に県内で開かれた国民文化祭を機に傾く会が創設した。12年12月の旗揚げ公演では児童8人で「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」の歌舞伎版「国訛(くになまり)嫩笈摺(ふたばのおいずる) どんどろ大師の場」を上演。14年には9人で「身替(みがわり)座禅」を披露した。

 傾く会はメンバーの高齢化などで昨年3月に解散したが、出演経験のある児童や保護者らから「子ども歌舞伎を続けてほしい」との声が寄せられたため、公演に関わっていた元メンバーらがNPO法人阿波の国子ども歌舞伎を設立。子どもたちが伝統文化に触れる機会を残すことにした。

 募集しているのは小学生の男女で、徳島市内で6~12月に約20回行われる練習に保護者の送迎で参加できることが条件。月謝千円。応募の締め切りは4月末で、5月に面接がある。

 瀬戸昌子理事長は「継続的に公演を行い、阿波踊りや人形浄瑠璃のように徳島の文化として根付かせたい」と話している。問い合わせは瀬戸さん<電088(675)0071>。