徳島県内の認可保育所などに入れない待機児童は2016年10月1日時点で208人に上り、2年連続で200人を超えたことが厚生労働省の集計などで分かった。前年同期より2人減ったものの、過去5年間で2番目に多い。待機児童が出た自治体は4市町増えて11市町となり、解消には程遠い状況となっている。 

 16年10月1日時点の県内の待機児童数は≪別表≫の通り。最も多いのは徳島市の74人で、北島町が32人、藍住町が26人と続いた。

 前年同期にはゼロだった阿南、吉野川、阿波の3市と東みよし町は、25人、15人、4人、1人となっている。

 美馬市は18人、北島町は15人、徳島市は12人それぞれ前年同期より減少した。

 年齢別では、0歳児が139人と、全体の7割近くを占めた。保護者の育休明けのタイミングと重なる1、2歳児も65人に上った。

 各自治体の担当者は、待機児童問題が解消されない理由として「保育士不足」を挙げる。阿南市の担当者は「スペースに余裕のある施設はあるが、保育士の確保に苦労している」などと説明している。

 県内の過去5年間(10月1日時点)の待機児童数は、12年199人、13年170人、14年180人と200人を下回っていたが、15年以降は200人を上回っている。

 16年4月1日時点の待機児童数は徳島市と石井、北島、藍住町で計60人だった。例年、10月は年度途中に育児休業から職場復帰する保護者からの申し込みなどで、4月に比べて待機児童が大幅に増える傾向がある。

 政府は17年4月から待機児童の定義を見直し、保護者がやむを得ず育休を延長したケースも含めることにしているが、今回の集計には反映されていない。
 
▼全国では4・7万人

 厚生労働省によると、2016年10月1日時点の待機児童は、全国では4万7738人に上り、前年同期から2423人増えた。増加は2年連続。16年4月1日時点では約2万3千人だった。

 年齢別では、0歳児が2万2007人と全体の半数近くを占め、1、2歳児は2万2183人。

 市区町村別では、東京都世田谷区の1137人が最も多く、那覇市786人、千葉県市川市711人と続いた。富山、石川、福井、山梨、長野の5県では待機児童はいなかった。