ドイツ橋を見学するウオーキングの参加者ら=鳴門市大麻町

 ベートーベン「第九交響曲」がアジアで初めて演奏された板東俘虜(ふりょ)収容所(鳴門市大麻町)の開設100周年を翌日に控えた8日、収容所跡地のドイツ村公園でウオーキングやコンサートなどの記念イベントがあり、来場者でにぎわった。

 なると観光ボランティアガイドによるウオーキングには約100人が参加し、日独友好のシンボル「ばんどうの鐘」や捕虜が建設したドイツ橋などを見て回りながら収容所の歴史を学んだ。パン工房跡では、ガイドが「17人で約千人分のパンを作るため、毎日大忙しだった」などと当時の様子を紹介した。

 参加した藍住町矢上の会社員辻尚里さん(33)は「(捕虜に対する人道的処遇で知られる)松江豊寿所長の友愛の精神は大切に引き継いでいかなければ」と話した。

 公園内では雑貨や飲食など30店がブースを構え、フラダンスなどのステージもあった。

 イベントは地元住民らでつくる実行委が企画した。9日は公園内にある慰霊碑前で式典を開いて関係者が献花するほか、市ドイツ館で記念コンサートがある。