コウノトリの雌の親鳥と2羽となったひな=27日午前10時50分ごろ、鳴門市大麻町(読者提供)

 徳島県内の官民でつくるコウノトリ定着推進連絡協議会は27日、鳴門市大麻町で2年連続で誕生したコウノトリのひな3羽のうち1羽が、親鳥に巣の外に落とされたと発表した。巣の中で既に死んでいた可能性が高いという。

 巣の東側約70メートルに設置している観察カメラの26日午後1時すぎの映像に、雌の親鳥が約1分かけてひなの頭をくわえたり、離したりしながら巣の中央から端へと移動させ、最後は巣の南側に放り出す様子が映っていた。

 協議会によると、ひなを外へ出す行動は、巣の中を清潔に保つため。ひなは抵抗しておらず、巣で死んでいた可能性が高いとみられる。映像を確認した兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)は、親鳥が小さかったり弱かったりするひなを死なせる「間引き行動」には該当しないとした。

 落下したひなは確認されておらず、死骸の回収作業は行わない。

 協議会営巣部会の柴折史昭さん(61)=北島町中村、団体職員=は「残念だが、巣立つ個体数が産まれた卵の数より少ないのは自然なことで仕方ない。残る2羽は何とか育ててほしい」と話した。

 親鳥は昨年3月、4羽いたひなのうち1羽を放り出して死なせる「間引き行動」を取った。残る3羽は6月、無事に巣立った。