徳島市民病院=徳島市北常三島町2

徳島市民病院(同市北常三島町2)が、国の通知で使用後に廃棄するよう定められている医療機器を、2017年度の手術約175件で再使用していたことが29日、同病院への取材で分かった。健康被害は確認されていないとしている。

同病院によると、医療機器は、骨を切断する「ブレード」と、骨に穴を開ける「ドリルバー」。17年4~8月、整形外科の手術で約170件、脳神経外科の手術5件で滅菌処理して再使用していた。9月に県外の病院で同様の問題が明らかになって以降は、使い回したケースはないという。

手術の際には、形状や大きさが異なる複数の機器を開封して用意する。実際に使うのは患者に合う機器だけだが、感染防止のため手術後に全て廃棄する必要がある。

しかし、封を開けただけのものや、ほとんど使っていないものなど、全てを廃棄するのは非効率と考え、一部を院内の専用装置で洗浄、滅菌した上で使っていた。

三宅秀則院長は「国の通知は以前から周知してきたが、十分に行き届いていなかった。再発防止を徹底する」と話している。

厚生労働省は04年から3回にわたって使い捨ての医療機器の再使用禁止を通知してきたが、17年8~9月、兵庫医科大病院や大阪市立大病院で使い回しが発覚。これを受け、9月21日付で改めて都道府県知事宛てに同様の通知を出している。