観光客(左の2人)に和傘の説明をするメンバー=美馬市脇町の市伝統工芸体験館

 美馬市は、伝統の和傘を特産品として再興しようと活動している市民有志「美馬和傘製作集団」の製作拠点を、同市脇町のうだつの町並みにある市観光文化資料館内に設けた。作る過程を見せて関心を持ってもらうとともに、見学を新たな観光資源にするのが狙い。町並みにある竹人形や篠笛(しのぶえ)の店と合わせ、竹工品の名所として一体的に売り出す。

 整備された拠点は、市観光協会などが入居する資料館の展示室を改装した約80平方メートル。10畳半の畳敷きと、和紙、傘の柄などの材料や完成品を置く棚を備え、和傘製作集団のメンバーが傘張りや骨作りなどを行う様子を自由に見学できる。改装費は約400万円。

 これに合わせ、市は資料館を「市伝統工芸体験館~美来工房」と改称した。

 拠点の近くには竹人形や篠笛の製作風景が見学できる販売店があることから、同じ竹工品として連携してPRし、拠点でも今後、篠笛作り実演や竹人形の展示を行うことにしている。

 和傘製作集団はこれまで市福祉センターや旧郡里幼稚園、メンバー宅などで活動していた。住友聡代表は「広いスペースで作業できるのはありがたい。和傘作りの過程が観光資源になればうれしい」と話している。

 メンバーは常駐ではないため、作業が見られないこともある。作業状況などの問い合わせは同館<電0883(53)8599>。