宮大工の大坂さんが倉庫を改修して開設したギャラリー=阿南市羽ノ浦町

 阿南市羽ノ浦町古毛の宮大工大坂公吉さん(66)が、自ら営む工務店の倉庫を改修したギャラリー「もくもくラボラトリー」を開設した。和紙や陶芸、ガラスなどの作品展示や親子で木に親しむ木工教室などを通し、伝統工芸や物作りの魅力を伝える。

 ギャラリーは約450平方メートルで、県産スギなどの木材をふんだんに使用。作品を自由に天井や壁につるしたり、床に配置したりできる。手作りの温かみを感じられる作品を中心に展示する予定で、30日までは那賀町の拝宮和紙職人・中村功さん(68)=同町拝宮=の手すき和紙を使った作品約100点が楽しめる。

 大坂さんは23歳で市内の大工に弟子入り。独立後の31歳から社寺建築や文化財修復に取り組み、宮大工の技術を磨いてきた。これまでの経験を生かして職人の技や物作りの魅力を伝える場を設けようと、約1年前から倉庫を改修してきた。

 ギャラリーにはテーブルや本棚などの自作の家具を常設展示。今後は大人向けの家具教室や子どもの木工教室も計画している。

 大坂さんは「作り手の技や思いが詰まった作品を通して物作りの良さを知ってもらいたい」と話している。