無料Wi-Fiを搭載した四国交通の高速バス=三好市の同社

 徳島県内のバス事業者で、高速バスや観光周遊バスに無料の無線LANサービス・Wi―Fi(ワイファイ)の導入が進んでいる。乗車中もスマホやタブレット端末が安定した通信環境で使えるため、乗客の利便性向上やSNS(会員制交流サイト)を情報源にしているインバウンド(訪日外国人旅行者)への対応を目的にしている。バス業界では全国的に同様のサービスを標準装備する流れにある。

 四国交通(三好市)は4月1日から、大阪・神戸線の高速バス4台と大歩危・祖谷地区を周遊するボンネットバス1台に順次、中継機器を搭載している。山間部でも接続が安定する機種を選定し、最大50台の通信機器が同時接続できる。

 2013年に導入した海部観光(美波町)は4月、一部車両で中継機器をリニューアルした。同時接続台数を10台から30台に拡大し、インバウンド増加やSNSの普及に対応する。

 JR四国バス(高松市)も4月、徳島―大阪・神戸間を結ぶ14台でサービスの本格運用を始めた。

 6月の導入を目指し準備を急いでいるのが徳島バス(徳島市)。「標準装備になりつつある全国のサービス水準に合わせる」とし、高松線を除く高速バス全路線の車両55台に配備する計画だ。

 四国交通によると、近年県西部のインバウンドが増加し、大歩危・祖谷地区を走るボンネットバスの乗客の65%を外国人が占める。その多くがスマホやタブレット端末などで観光情報などを得ており「乗客の利便性に加え、快適な乗車時間を付加価値として感じてもらえれば」としている。