鳴門市消防本部が導入したドローン。手前が赤外線カメラ搭載機=市消防本部

 鳴門市は、市消防本部の災害時の情報収集や行方不明者の捜索などに役立てるため、小型無人機「ドローン」2機を導入した。うち1機には人の体温を感知する赤外線カメラを搭載する。消防業務に赤外線カメラ搭載のドローンが導入されるのは西日本では初めて。

 ドローンは2機とも中型機で、縦43・8センチ、横45・1センチ、高さ30・1センチ、重さは2935グラム。いずれもカメラを備えており、風速10メートル以内であれば安定して動画と写真を撮影できる。1機約35万円。赤外線カメラは取り付けるタイプで約130万円。

 市消防本部は、操縦者1人、モニターと現場の監視者各1人の3人一組で活用する。赤外線カメラは木の下にいても体温を感知でき、隊員が接近できない崖などでも迅速な情報収集が可能になるという。

 管内で発生した行方不明者捜索事案は、2015年度が6件、16年度が7件。半数は現場が山林や海岸付近で、地上からの目視による捜索活動が難航したため、ドローンの導入を検討していた。

 運用開始は、15日午後2時から同市北灘町にある休校中の北灘東小学校の校庭や裏山で行う訓練後から。市消防本部の山下浩史消防司令は「ドローンを活用した新たな人命救助システムを構築していきたい」と話している。