独立リーグ・四国アイランドリーグplusの2018年シーズンが開幕した。徳島インディゴソックスは、1日の試合で香川オリーブガイナーズに5―6で敗れ、黒星スタートとなった。

 徳島球団が目指すのは2年連続の日本一である。監督には、元西武ライオンズ投手で68勝を挙げた石井貴氏を迎えた。今季はスローガンに「進化」を掲げ、前後期合わせて昨年よりも1試合多い66試合を戦い抜く。

 開幕戦を飾ることができなかったのは残念だったが、はつらつとしたプレーで昨季と同様、県民に感動を与えてもらいたい。チームの勝利は、地域の盛り上がりにもつながるだろう。

 今季は選手31人のうち、新加入は16人を数える。昨季の日本一の立役者となった主力の投手と打者はチームを去った。新旧の選手をどうまとめるか、石井監督の手腕が問われそうだ。

 投手陣は、直球が150キロを超える鎌田光津希投手(敬愛大出)、変化球の切れが良い竹内裕太投手(鶴見大出)らが軸となる。野手では、ヤクルトなどで活躍したハ・ジェフン選手(韓国)や、愛媛マンダリンパイレーツから移籍した安井勇輝選手(近大出)らが引っ張ることになるだろう。

 県人では、低めへの制球が良く、鳴門渦潮高のエースとして活躍した河野成季投手に期待したい。キャンプで石井監督からチェンジアップなどを直々に教わっており、投球の幅が広がれば面白い。

 独立リーグは、日本野球機構(NPB)に人材を輩出する役割も担っている。

 徳島球団からは07年以降、計13人がドラフト会議でプロ球団から指名を受けている。多くは下位、または育成での指名だが、昨年、伊藤翔投手が過去最上位の3位で西武から指名を受けた。リーグはNPB入りの一つのルートとして定着しており、存在感が高まっている。

 課題は観客数が少ないことだ。徳島球団の昨季の平均観客数は445人。前年より64人増えたものの、4球団の中で最も少ない。このため、球団の経営基盤は依然として不安定で17年は1393万円の赤字だった。飲食業に参入するなど多角化を進め、収支をやりくりしているのが実情だ。

 リーグ全体では05年の発足以来、13年連続で赤字が続いている。17年の赤字額は2957万円に達し、前年よりも1千万円以上増えた。大口スポンサーの獲得が難しい中、観客が増えなければ存続が危ぶまれる。

 選手たちを奮い立たせるだけでなく、野球に打ち込める環境を整えるためにも、スタジアムに足を運んでNPB入りの夢を追う若い選手たちを後押ししよう。

 選手には気迫を前面に出したスピード感のあるゲームを見せてほしい。そのことが独立リーグのファン拡大と観客増につながるはずだ。