DNA鑑定の結果、立っている2羽が雄、中央で伏せている1羽が雌と分かったコウノトリのひな=鳴門市大麻町

 鳴門市大麻町で3月に生まれたコウノトリのひな3羽の性別について、徳島大と県などでつくる「コウノトリ足環(あしわ)装着プロジェクトチーム(PT)」は12日、2羽が雄、1羽が雌だったと発表した。

 同大大学院社会産業理工学研究部の河口洋一准教授(河川生態学・自然再生)と河崎敏之県環境首都課長(PT統括責任者)が県庁で会見し、性別判定の経緯などを説明した。

 2日に足輪を装着した際に採取した3羽の羽毛からDNAを抽出し、河口准教授らの研究グループが8日から10日にかけて鑑定した。

 鳥類の染色体は雄がZZ型、雌がZW型しかない。同大で鑑定を3回繰り返したところ、いずれも個体識別番号「JO140」のひながZZ型、「J0141」がZZ型、「J0142」がZW型との判定結果が出た。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)で行った判定の結果も同様だった。

 県によると、野外のコウノトリ数は3月14日時点で96個体。このうち雄は38個体と少ない。

 3羽は12日午前、羽根を羽ばたかせるなど元気な姿を見せており、順調に育てば今月下旬にも巣立ちを迎える。

 河口准教授は「豊岡市とその周辺地域以外で初めて生まれた個体は、遺伝的多様性を確保するためにも貴重な存在だ。無事巣立つよう、温かく見守り続けてほしい」と訴えた。