中堀さん(右)が奉納したふすま絵=美馬市美馬町宮西の安楽寺

 日本画家の中堀慎治さん(61)=東京都三鷹市=が、美馬市美馬町宮西の安楽寺(千葉昭彦住職)に、鳴門の渦潮を描いたふすま絵を奉納した。寺は今月下旬から参拝者に公開する。

 縦190センチ、横780センチの水墨画で、ふすま6枚一組の両面に渦潮を描いている。片面は、はけを使って力強く巻く渦を墨の濃淡で表現した。もう片面は細い筆を使った淡く柔らかい作風で、渦の中を竜が泳いでいる。

 千葉住職と約20年の親交がある中堀さんは2002年に安楽寺の天井画を製作。06年にはふすま絵4枚を描いて納めた。今回の6枚は5年がかりで完成させた。

 6枚は客殿(32畳)の間仕切りに使われる予定。中堀さんは今後も安楽寺のふすま絵を描き続け、客殿を囲むふすまの内側全てを渦潮の水墨画にし、外側は金箔(きんぱく)を用いて花鳥風月を描いた四季の情景にすることにしている。

 中堀さんは「全て完成すれば、きらびやかなふすまを開くと漆黒の渦潮が現れる。そこで自分と向き合ってほしい」と話している。