ささゆり祭り開催に向けドローンで島内の風景を撮影する神野さん(左)ら=阿南市の伊島

 阿南市の離島・伊島で、島に自生する希少植物「イシマササユリ」を満喫してもらう「伊島ささゆり祭り」(実行委主催)が、2年ぶりに復活する。昨年は運営費を確保できず中止となったことで、島民は祭りの重要性を再認識。今年は文化立県とくしま推進会議の助成金を活用し、開催にこぎ着けた。島の雄大な自然をPRするため、小型無人機ドローンで空撮した映像を使って島を巡る謎解きゲームを初めて計画している。

 祭りは27日から6月11日までの16日間。目玉企画のゲームは「体感型謎解きアドベンチャー」と題して同月4、11の両日行う。ドローンで事前に撮影した島内7カ所の映像を、会場に設けるモニターで流し、参加者に暗号文、地図などを頼りに宝探しに挑んでもらう。映像では、環境省の「日本の重要湿地」に選ばれている湿原や太平洋が一望できる絶壁「カベヘラ」などを紹介する。

 このほか、期間中はイシマササユリの自生地を散策するトレッキングや、土、日曜には島を一周する遊覧船の運航もある。沖合で取れた魚介類を堪能できるバーベキューや屋台も用意する。

 祭りは2015年に島をPRするため初めて開いたが、16年は運営費が工面できず断念。同年9月の町会の総会で「島の活性化にはイベントの継続が重要」との声が続出し、町会や婦人会、漁協など7団体で実行委を立ち上げて復活へ奔走した。今春には開催計画が同推進会議の助成金交付事業に選ばれ、運営費を確保できた。

 島民はボランティアで草刈りや案内看板の設置などの準備を進めており、本番へ機運は盛り上がっている。実行委の神野範雄委員長(68)は「減少するイシマササユリの現状も含めて島に残る豊かな自然を知ってもらい、交流人口の増加につなげたい」と話している。

 謎解きアドベンチャーは各日定員20人程度に達したため申し込みを締め切った。問い合わせは神野さん<電090(4972)3336>。