穴窯で焼き上げた作品の仕上がりを確認する森さん=鳴門市大麻町大谷

 鳴門市大麻町大谷の大谷焼窯元「陶業会館 梅里窯」で、焼成室が一つしかない「穴窯」を使った窯焼きが2年半ぶりに行われ、茶わんやつぼ、小皿など約300点が窯出しされた。

 伝統工芸士の森裕紀代表(35)=同所=らが自作を12日から3日間焼き続け、1週間かけて冷ました。

 複数の焼成室がある登り窯と違い、単室構造の穴窯は出来の良しあしの差が大きく、初心者には向かないが、予測できない独特の風合いが出るという。

 出来上がった作品は梅里窯の店頭に並べられた。まきで焼いたことによる「灰かぶり」がもたらす模様が味わい深い大谷焼の数々に、訪れた愛好家は熱心に見入っていた。