2015年に発覚した鳴門わかめの産地偽装事件で、不正競売防止法違反(誤認惹起(じゃっき)行為)と食品表示法違反(虚偽表示)の両罪に問われた元ワカメ加工業大林年子(86)と長男の会社員彰(63)の両被告=いずれも鳴門市撫養町立岩=の判決公判が9日、徳島地裁であり、坂本好司裁判官は両被告にそれぞれ懲役8月、執行猶予3年(求刑懲役8月)を言い渡した。

 判決理由で坂本裁判官は「犯行の発覚を避けるため県外の業者を主な販売先とした。官民を挙げて鳴門わかめのブランド回復に取り組んでいる中で犯行に及んだことは非難に値する」と指摘した。

 判決によると、両被告は共謀して15年7月上旬~9月下旬に中国産と韓国産のワカメを原料にした乾燥ワカメを製造し、「鳴門水域産」と偽って表示。4袋(約120グラム)を高松市の飲食店に千円で、1袋(約40グラム)をつるぎ町の道の駅で415円で販売した。

 大林被告は同年11月にワカメ加工業を廃業した。