水泳の授業を受ける鳴門渦潮高生=鳴門市の鳴門教育大(同校提供)

 暑い時期の定番というイメージがある水泳の授業。徳島県内の公立高校で本年度の保健体育に水泳を取り入れているのはわずか2校と、「希少」な存在になっているようだ。 
 
 公立高35校(分校含む)のうち、授業があるのは鳴門渦潮(鳴門市)と、つるぎ(つるぎ町)だけ。つるぎは学校にあるプールを使い、男子は原則全員、女子は希望者を対象に行っている。鳴門渦潮は鳴門教育大のプールを借り、スポーツ科学科の生徒が泳ぎの基礎や潜水を学ぶ。
 
 城北や名西、脇町など9校には、校内にプールが残っている。だが、どれも老朽化が進んで使用できない状態だという。県教委の担当者は「使用する時期が限られる一方、水道代や修繕費がかさむ。10年以上前から、プールの設備が壊れたのを理由に、水泳をやめる傾向にあった」と説明する。
 
 鳴門渦潮は体育科の新設に伴い、5年前から水泳を行っている。つるぎは長年、水難事故防止の目的で取り組んできた。つるぎの永濱匡敏教頭は「いざというときに生徒が自分の命を守れるよう、古い設備でも可能な限り続けたい」と話している。