障害の有無や年齢にかかわらず楽しめるよう、和服を洋服にリメークしている松下さん=徳島市立木工会館

 徳島市西須賀町西開の音楽教室講師、松下久美代さん(69)が和服を洋服にリメークし、高齢者や障害者が簡単に着たり脱いだりできる服作りを続けている。もともと趣味で和服の手直しを楽しんでいたが、数年前に母久子さん(92)の体が不自由になったことをきっかけに、動きやすい洋服作りを始めた。これまで作りためた服や小物を知ってもらおうと、市立木工会館(同市福島1)で作品展を開いている。

 久子さんは30代の頃に背中を痛め、10年ほど前からは右手と右足が動かしづらくなった。松下さんも肩が痛むことがあり、背中にファスナーの付いた洋服などの着づらさを痛感するように。そこで50歳の頃に始めた和服リメークの腕を生かし「高齢者や障害者に動きやすくてすてきな服を」と工夫を凝らすようになった。
 着物や風呂敷の生地をたっぷり使って袖部分にゆとりを持たせ、腕を通しやすいように加工。丸襟では下着が見えやすいので、襟元にゴムを入れてひだ状にした。高齢者用おむつのラインを隠すため丈は長めに作るなど、おしゃれと実用性を兼ねたデザインだ。
当初は久子さんの和服を使っていたが、それでは足りなくなり、日曜市などで古着を購入。洋服に仕立て直して親戚や知人らに贈るほか、木工会館が年数回開く合同作品展などに出品してきた。
 「高齢者&障害者がオシャレしてイキイキ」と銘打った今回の作品展では、ワンピース、ジャケット、パンツなど約200点を展示・即売。木工職人が手掛けた鏡台などと組み合わせて紹介している。
 松下さんは「障害や病気の有無だけではなく、年齢、体形に関係なく楽しめる服作りを目指したい」と話している。作品展は22日まで。問い合わせは市地場産業振興協会<電088(626)2453>。