セミセルフレジの会計機を使って精算する買い物客=徳島市のキョーエイタクト店

 徳島県内の量販店やスーパーで、買い物客が自分で商品を精算するセルフレジの普及が進んでいる。導入が進む背景には、混雑時の待ち時間を減らすサービス向上の面に加え、人手不足が続く中、レジ要員を減らしたい店側の事情もある。一方で、目新しいレジの操作自体を客に楽しんでもらおうとする集客の狙いもあるようだ。

 セルフレジには、セミセルフレジと完全セルフレジの2種類がある。セミセルフは商品のバーコードなどを読み取る登録機と、お金を払う会計機があり、登録機は従業員が、会計機は買い物客が操作して精算する。完全セルフは登録・会計機能が一体で、全て客が操作する。

 スーパーのキョーエイ(徳島市)は2年前のアピカ店(阿南市)を皮切りに、現在は計6店舗に導入し、各店3~5割をセミセルフレジが占めている。客が操作する会計機の台数を登録機より1、2台多く配置し、有人レジより精算が早く済むように工夫している。

 「レジの待ち時間が最大で半分程度になるのが最大のメリット」と担当者。「操作に不慣れな客には従業員が操作方法を説明している。人手不足の中、導入店ではレジ要員を平均3割程度減らせた」と話す。

 スーパーのセブン(徳島市)も2年前から順次導入し、現在は津田、八万など市内4店舗にセミセルフレジを置いている。同社は導入した理由について「レジ要員が集まらない」と人手不足を挙げる。将来の労働力人口の減少を見据え、今後も導入店舗を増やす方針だ。

 ただ、セルフレジに不慣れで敬遠する客もいるため、店舗によっては最大5割を有人レジにし、全てにセルフレジを導入している店舗でも客の状況によって従業員がレジ操作に当たっているという。

 一方、買い物客にレジ操作を楽しんでもらおうと取り入れた量販店も。ゆめタウン徳島(藍住町)は3年前、完全セルフレジ6台を食品売り場のレジスペースの一角に導入した。運営するイズミ(広島市)の担当者は「家族層が多い店なので、集客の一環で設置した」と話す。

 「マルナカスーパーセンター徳島店」(徳島市)は22日に6台、イオンモール徳島の総合スーパー「イオンスタイル徳島」(同市)も22日に5台、完全セルフレジを取り入れる。両店は手軽に精算できる利点を強調しつつ「セルフレジはタッチパネルで簡単。親子で操作を楽しんでもらえれば」としている。