放物線の特徴を下級生に教える3年生=小松島高

 小松島高校(小松島市)の3年生が先生役となって全クラスで一斉に数学の授業をする「全校一斉生徒授業」が13日、同校で開かれた。生徒同士で主体的に学び合う楽しさを実感してもらうのが狙い。同校によると県内初の試みで、全国的にも珍しい。

 授業は午前10時ごろから約2時間半あり、3年の応用クラス41人が先生役を務めた。2、3人が一組となって1~3年の17クラスを訪れ、放物線や楕円(だえん)などの特徴を教えた。

 先生役の3年生は、担当クラスの生徒たちに紙を配り、任意に付けた一つの点と紙の底辺を何度も重ねて折るよう指示。全員が折ったのを確認した後、これらの折り目をなぞると放物線の軌跡になることを説明した。放物線や楕円に関するクイズやゲームを取り入れたクラスもあり、生徒たちは協力し合いながら授業を楽しんだ。

 1年の計盛真穂さん(15)は「授業は堅苦しくない雰囲気で、紙を折るのも楽しかった」とにっこり。先生役を務めた株田美郁(みく)さん(17)は「教える責任を感じて緊張したが、クラスの雰囲気が良かったおかげでやりやすかった」とほっとした表情を浮かべていた。

 授業は鳴門教育大教職大学院で数学教育を研究する同校の笠江由美教諭が企画。先生役を務める生徒が4月から授業の進め方を学び、教材作りなどの準備を進めてきた。