外交文書を示しながら、救出劇について話す宮本住職=美波町志和岐の荘厳寺

 125年前の1892年7月23日に美波町志和岐地区の沖合であった米貨物船「ノース・アメリカン号」の救出劇を語り継ぐ記念行事が22日、同地区の荘厳寺であり、住民ら約50人が参加した。

 同地区の住民に救出された乗組員が宿泊した荘厳寺の宮本覚和住職(50)が講演。外交文書などを基にノース・アメリカン号が台風のために座礁した様子や、事故後の日米両政府のやりとりなどを紹介。警察官が船の漂着物を盗んだ住民を探すために派遣されたという言い伝えに触れ「外交文書を調べると、実際は功労者の名前を教えてほしいという米政府の要請で派遣されていた」と説明した。

 講演後、志和岐地区の女性でつくる「志和岐歌組」が救助劇を題材にした「大統領の銀メダル」を歌った。

 記念行事は老人会が2012年から毎年7月に開いてきたが、会員の高齢化が進み、町内会が今年から引き継いだ。