田んぼでじゃれ合うコウノトリの幼鳥=鳴門市大麻町

 徳島県鳴門市大麻町で生まれたコウノトリの雌「あさ」と雄の「蓮(れん)」が巣立ちしてから2日で2カ月となった。2羽に少し遅れて巣立った雄の「なる」も含めた幼鳥3羽は、巣から離れた田んぼで餌を食べたり、日没後に巣に戻らなかったりと、徐々に親離れが進んでいる。

 2日午後、3羽は巣の東約4キロの田んぼに降り立ち、バッタやカエルを捕食していた。

 複数の観察者によると、3羽の行動範囲は巣の半径5キロほどに広がった。1カ月前は約1キロにとどまっていたが、同市大津町でも目撃されるようになった。

 また、これまでは日没後に巣に戻って休んでいたが、7月25日以降の計5日間は巣に戻っていないことが確認された。巣とは別のねぐらがあるとみられるが、発見できていない。

 雄の親鳥は今も幼鳥と行動を共にする姿が確認されている。ただ3羽とも自力で捕食できるようになったため、7月27日以降は餌を吐き戻して与えていない。

 雌の親鳥は幼鳥には近づかず、巣の周辺で過ごしているという。

 野生で生まれたひなが巣立ったのは、国内で野生のコウノトリが絶滅した1971年以降、兵庫県豊岡市とその周辺以外では初めて。