防衛省が公表した陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報には、南部バスラに駐在していた自衛官の日誌なども含まれている。表現は率直で、日々の隊員の、偽りのない心の動きが伝わってくる

 「ポンという発射音とピューという飛翔音を聞いた。近いと思ったが、大げさに対応するのも自衛官として恥ずかしいから、悠然と歩いた。(内心、伏せようかなとも思った)」2006年3月16日付

 当時、多国籍軍への攻撃が頻発していた。4月17日付には「脅威に対して敏感になっていると感じる。ドアの閉まる音(着弾音に似ている)にも反応するようになる」との記述も見られる。丹念に読み込めば、他にも興味深い事実があるに違いない

 「非戦闘地域」だったサマワの陸自宿営地と周辺にも、十数回にわたってロケット弾や迫撃砲などによる攻撃があった。公表されたのは04~06年の延べ435日分に上るが、それらの日の大半は抜け落ちていた

 「不存在」とされた日報が表に出てきた経緯もある。よもや隠しているわけではないのだろうが、なくしたとするなら、初めて「戦地」に赴いた隊員の記録として、あまりにぞんざいな扱いではないか

 折も折、野党議員に罵声を浴びせかける幹部自衛官も現れた。火種を増やすだけで意味不明、何の益があっての行動か。どうかしてるぞ自衛隊。