翼を傷め、飛べない状態で見つかったコアホウドリ=8日午前10時半ごろ、松茂町の月見ケ丘海浜公園

 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧IB類に分類されているコアホウドリが8日、松茂町豊岡の月見ケ丘海浜公園で見つかり、県が保護した。日本野鳥の会県支部によると、県内での確認は初めて。

 午前7時半ごろ、公園を散歩していた近くの男性がうずくまっている鳥を見つけ、日本野鳥の会県支部の高井正明さん(65)=松茂町広島=に連絡した。高井さんが駆け付けるとコアホウドリだったため県に知らせ、県職員が保護して徳島市の動物病院に運んだ。

 県によると、体長約80センチ、翼を広げた大きさが約160センチの成鳥。目立った外傷はないが、右側の翼を傷め、衰弱している。病院では与えられた餌を食べており、命に別条はないとみられる。

 コアホウドリはアホウドリ科で、北太平洋地域に生息。環境省希少種保全推進室によると国内では小笠原諸島の聟島(むこじま)などに20~40羽がいる。高井さんは、台風5号の影響で風に乗って迷い込んだとみて「絶滅の危機にひんしている希少種。元気になってほしい」と話している。

 回復を見計らって県が放鳥する。