誰と踊りを見に来たかを選択肢から選び、LED電球を刺して光らせる見物客ら=徳島市の新町川水際公園

 清掃奉仕に取り組むNPO法人グリーンバードの徳島チームが、徳島市の阿波踊り会場でユニークな環境啓発活動を始めて5年目の夏を迎えた。今年はごみ分別ステーションの横で、ごみを持ち込んだ見物客が誰と来たかをパネル上の選択肢から選んでもらい、針付きのLED電球を刺して点灯させる企画を実施。大勢のカップルや親子連れらが立ち寄っている。

 徳島チームは2013年、県内の大学生らで結成。月3回、道路清掃などを行っている。阿波踊りでも同年から、新町川水際公園内のごみ分別ステーションの運営を担当。1メートル四方のパネルを使った見物客向けの啓発活動も続けている。

 今年は阿波踊り客に家族や友人、恋人など「誰と来たか」を選んでもらい、パネルにLED電球を刺して点灯させる試みを考案。分別ステーションにいるチームメンバー約30人のうち数人が、自転車のペダルをこぐ人力発電で電力を確保している。

 友人と参加した三木康孝さん(22)=神戸市、会社員=は「ただごみを捨てるだけではなく、催しへの参加を通じて環境美化の大切さを身近に感じた」と満足げだった。

 徳島チームはこれまでもパネルに日本地図を張り、見物客に出身地の場所にLED電球を刺してもらうなど、ユニークな企画を展開。楽しみながら環境美化意識を高めてもらうのが狙いで、13年は400人ほどにとどまった参加者も、16年は1976人を数えた。

 昨年は阿波踊り連「ごみゼロ連」を結成し、今夏も13、14の両日、新町川水際公園内のひょうたん島クルーズ踊り広場で、ごみ拾い用のトングを手に踊った。

 チームの中心メンバー清水杏咲さん(21)=徳島大総合科学部3年=は「環境美化や啓発に楽しく取り組む若者がいるということを、少しでも多くの人に知ってもらえればうれしい」と話している。