那覇市の城間市長からのメッセージを、山口教頭に手渡す中山さん夫妻(左側の2人)=徳島市の川内北小(中山さん提供)

 徳島市の川内北国民学校(現川内北小)が1944年10月10日の空襲に遭った那覇市に義援金を送っていたことに対し、城間幹子市長からの感謝のメッセージが20日、同校に届けられた。徳島大出身の医師中山勲さん(79)と美馬市出身の公子さん(74)夫妻=那覇市泊=が、長年お礼をしたいと願っていた島袋文雄さん(88)=同=に代わって訪問。沖縄から73年ぶりに感謝の気持ちを伝えた。

 中山さん夫婦は、山口洋之教頭と元校長の坂東敏夫さん(66)=徳島市川内町=と面会。帰県前の18日に城間市長から預かった文書を手渡し、島袋さんから託された感謝の言葉も伝えた。

 城間市長のメッセージは「人の身になって考え、人の心に寄り添う徳島の子どもたちの真心は本当にありがたい」「私たちは未来永劫(えいごう)忘れてはならないと強く思っています」などとつづられている。

 山口教頭は「遠方から感謝を伝えるために来ていただき、ありがたい。優しい気持ちを伝え合う大切さが児童に伝われば」と話した。文書はコピーして来週、児童638人に配る。公子さんは「遠く離れた人の苦しみに思いをはせることができるのは素晴らしい。島袋さんの思いを伝えられて良かった」と笑顔を見せた。

 元教師の島袋さんは20年ほど前、空襲後に川内北国民学校の子どもたちが義援金100円と激励文を送った史実を知り、厚意に応えることを熱望。高齢のため徳島訪問はかなわなかったが、地域の交流会で偶然知り合った中山さん夫妻に託し、今回の川内北小訪問が実現した。