徳島市の県立文学書道館で21日、トイレの水道設備が破損し、水漏れしているのを出勤した職員が見つけた。開催中の特別展で展示していた芥川賞作家・吉村萬壱さんの直筆原稿が濡れるなどの被害が出たため、同館は当分の間、特別展を休止する。

 水漏れがあったのは同館3階の男子トイレ。小便器の洗浄用配管の止水栓が壊れ、水はトイレの外に漏れ出していた。同じ階にある文学常設展示室の床が水浸しになったほか、水は1階まで滴り落ち、特別展示室のケース内で展示していた吉村さんの直筆原稿4点にも水滴が数カ所ずつ付いていた。

 21日は休館日で、出勤してきた職員が午前10時ごろ漏水を発見した。20日午後9時ごろの閉館時の巡回では異常はなかったという。

 漏水の影響で、文学常設展示室は22日のみ展示を休止。特別展は当分休止するとしており、同館は「早急に再開できるよう努力したい」としている。

 同館によると、吉村さんの作品は特別展に合わせて本人から借りているもの。濡れた部分は既に乾いているが、染みになっている部分もある。吉村さんには状況を報告したとという。