1万7千人以上が訪れた名刀展「鐡華繚乱」。入館者増に大きく寄与した=1月26日、徳島城博物館

 徳島城博物館(徳島市)の2017年度の入館者数は、過去2番目に多い5万7271人に上った。入館者数の増加は5年連続で、5万人を超えたのは9年ぶり。開館25周年を記念した名刀展「鐡華繚乱(てっかりょうらん)」が人気を集め、大きく寄与した。

 17年度は5回の企画展と、鐡華繚乱を含む2回の特別展を開いた。1、2月の鐡華繚乱の開催中に、17年度の入館者数の約3割に当たる1万7201人が入館。アニメの原画展を併催し、10~20代の若者が集まったことも入館者数増につながった。

 特別展「幽霊―美と醜の物語」(10、11月)、企画展「近世淡路の書画」(8~10月)など残りの特別展と企画展は4千~7千人だった。

 同館は1992年10月に開館した。入館者数が最多だったのは、2004年度の6万2040人。6月に開催した特別展「聖地高野山と四国の空と海」で、空海にまつわる国宝や重要文化財が並び、3万人近くを集めた。2番目は特別展「本願寺展」が好評だった08年度の5万2584人だったが、17年度が4687人上回った。

 04、08、17年度を除いた入館者数は2万~4万人台で推移。近年は13年度まで5年連続で3万人台が続き、14年度に4万人台を回復した。その後も15年度4万2371人、16年度4万4627人と増加が続いていた。

 入館者数は特別展や企画展、一般向けの歴史文化講座などの内容に大きく左右される。本年度は国宝、重要文化財などが展示される特別展「新たな国民のたから―文化庁購入文化財展」(7月28日~8月26日)などが予定されており、2年連続での5万人突破を目指す。

 根津寿夫館長は「博物館の入館者数には学芸員の研究成果が反映される。何万人来たらいいというわけではないが、近年の目標は4万人だった。今後も学芸員ら職員が努力して入館者が増えるような運営を心掛けたい」と話している。