ブーイングが起こったホームサポーター席の前に試合後あいさつに訪れたリカルド・ロドリゲス監督=鳴門ポカリスエットスタジアム

試合後のピッチ上で熱く語るロドリゲス監督=鳴門ポカリスエットスタジアム

<徳島ヴォルティス 0-1 カマタマーレ讃岐>

 徳島ヴォルティスのシュート数21に対し、讃岐は4。徳島が終始主導権を握って相手ゴール前に押し込み、ほぼ相手に攻撃をさせなかったにも関わらず、結果は0-1で敗れた。

 ゴールポストやクロスバーに何度もシュートがはね返された。大量点で勝っていてもおかしくはない試合だっただけに、徳島のリカルド・ロドリゲス監督は試合後の会見で「みなさんの前に座るのが難しいシチュエーション」と切り出した。徳島が圧倒的に押し込み、今季の10試合で最も良いと感じられる内容でもあった。「こういう内容で勝ち点1すら取れないのは人生で初めてのこと」と嘆いた。岐阜戦では相手GKの好守もあり無得点。讃岐戦も相手を自陣ゴール前にくぎ付けにし、あと数センチずれていたら入っていたかもしれない場面が何度もあった。ただ、2試合で勝ち点は1。「内容が結果に反映しないことが多く、今日も残酷な結果になってしまった」と話した。

 それでも、決して悲観することなく、これまで積み上げてきた徳島のサッカーを続けていくことの大切さを選手に伝えた。試合終了直後、スタンドのファン・サポーターへあいさつに回る前に、ピッチ上に集まった選手らに熱く語った。「顔を上げて次に向けて切り替えていこう。相手が2本のうち1本をゴールに決めたからと言って『俺たちが弱かったのではない』。2試合で勝ち点6にふさわしい内容だと思っている。しっかり続けていこう」

 シーズン開幕直後に比べると、負傷していた選手が戻り、新戦力も躍動し始めた。両サイドからの攻撃に力強さが増し、中央にも迫力が出てきて、多彩な攻撃を繰り広げている。連携も深まりつつあり、攻撃の連動性やスピードは開幕直後と比べると格段に良くなってきた。

 ゴール前での精度に課題は残るが、チームの方向性について選手にも揺るぎはない。島屋八徳は「結果を出すため、その確率を上げるために、内容を重視してやっている。結果が出なかったからといって、ぶれたり違う方向に進んだりすることは違う」と継続の重要性を口にする。

 5試合未勝利でサポーター席からは厳しいブーイングが起こった。そんな苦しい状況にも、監督、選手はしっかり顔を上げ、次戦を見据える。さらに内容を突き詰め、結果につなげようと。