[上]段ボールを持ち、東西物流の事務所に入る徳島県警の捜査員=午前7時55分、松山市南高井町[下]阿波中央バスの家宅捜索に入る捜査員=午前8時12分、阿波市阿波町下原

 鳴門市大津町の徳島自動車道で路肩に停車中のマイクロバスに大型トラックが追突し高校生ら16人が死傷した事故で、徳島県警は28日朝、自動車運転処罰法違反容疑で逮捕、送検したトラック運転手菊池誉司容疑者(50)=松山市南久米町=が勤務する運送会社「東西物流」(同市南高井町)と、マイクロバスの運行会社「阿波中央バス」(阿波市阿波町)の家宅捜索を始めた。事故原因の究明とともに、会社側の責任の有無も捜査する方針。

 東西物流では午前7時50分ごろ、県警捜査員が9人態勢で段ボールを運び込んで捜索を始め、社長(76)と従業員数人が立ち会っている。

 捜査関係者によると、衝突現場の路上には明確なブレーキ痕は確認されておらず、菊池容疑者は「前をよく見ていなかった」と供述している。このため県警は菊池容疑者が追突時に前方不注視の状態に陥っていたとみており、同社の日報や帳簿類から、運行計画や菊池容疑者の勤務状況に無理がなかったか調べる。

 阿波中央バスには午前8時10分すぎ、捜査員8人が入った。敷地内のバスを調べ、ドライブレコーダーの設置状況を専務から聴取するなどしている。

 事故当時、マイクロバスはエンジントラブルで路肩に停車していたとみられることから、車両の整備状況や安全管理などに問題がなかったかを確認する。

 事故は25日午後5時ごろ、鳴門市大津町大幸の徳島道下り線で発生。故障のため路肩に停車していたバスに菊池容疑者のトラックが追突し、バスは道路脇の土手に転落した。車外に出ていたバス運転手岡本勉さん(30)=阿波市阿波町綱懸=と、車内にいた富岡西高1年森下汐音さん(15)=海陽町宍喰浦=が死亡した。