鳴門市大津町の徳島自動車道で路肩に停車中のマイクロバスに大型トラックが追突し高校生ら16人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反の疑いで逮捕、送検された菊池誉司容疑者(50)=松山市南久米町=運転のトラックが、事故直前に本来走るべき車線を2メートルほど左に外れた可能性があることが、捜査関係者らへの取材で分かった。徳島県警は居眠り運転などの疑いがあるとみて、詳しく調べている。

 捜査関係者らによると、事故現場は鳴門ジャンクション近くの下り車線で、鳴門インターチェンジ(IC)から徳島ICに向かう緩やかな左カーブの車線に、高松自動車道板野ICからの車線が左側から合流してくる地点。愛知県小牧市から神戸淡路鳴門自動車道を通って松山市に向かっていた菊池容疑者のトラックは、鳴門ICからの車線を走っていなければならない。

 だが、衝突現場付近にはトラックの右側のものとみられるタイヤ痕が鳴門ICからの車線の左端付近に残っていた。このため、事故直前にトラックが約2・5メートルの車幅分ほど板野ICからの車線に入り込み、路肩に止まっていたバスに追突した可能性が出ている。

 県警のこれまでの調べに菊池容疑者が「前をよく見ていなかった」と供述していることから、県警は菊池容疑者が前方不注視状態に陥っていた可能性があるとみて、原因を追及している。

 事故は25日午後5時ごろ、鳴門市大津町大幸の徳島道下り線で発生。故障のため路肩に停車していたバスに菊池容疑者のトラックが追突し、バスは道路脇の土手に転落した。車外に出ていたバス運転手岡本勉さん(30)=阿波市阿波町綱懸=と、車内にいた富岡西高1年森下汐音(しおん)さん(15)=海陽町宍喰浦=が死亡した。