森下さんの出棺を見送る参列者=海陽町宍喰浦

 鳴門市の徳島自動車道での追突事故に巻き込まれて亡くなった森下汐音さんの告別式が28日、海陽町宍喰浦の自宅で営まれた。最後の別れを告げるため、親族をはじめ中学、高校の同級生や友人らが参列。母加緒里さんが「汐音は皆さんに本当に愛され、温かい楽しい思い出を胸に旅立った。皆さんが一日も早く楽しい生活に戻ることを願っている」と声を振り絞ってあいさつし、会場は深い悲しみと慟哭(どうこく)に包まれた。

 富岡西高のクラスメートの男子生徒が弔辞を読み上げ、遠足や球技大会など今春の入学後の思い出に触れながら「突然の出来事を受け入れられず、喪失感でいっぱい。僕たちは森下さんと過ごした時間を決して忘れない」と冥福を祈った。

 参列者は笑顔で写る森下さんの遺影の前で焼香。森下さんが眠る棺(ひつぎ)の中に、黄や白の色とりどりの花を手向けた。同じ高校に通う兄が「汐音が安心して天国に行けるよう僕も頑張っていきたい」と気丈に述べた後、出棺。親族や友人らはこみ上げる悲しみに耐えながら手を合わせ、森下さんを見送った。