牟岐漁業無線局(徳島県牟岐町)によると、北朝鮮の弾道ミサイルが落下した太平洋上には、高知県漁協甲浦支所所属のメバチマグロ漁船4隻が出漁していた。29日早朝の発表情報を受け、同無線局が衛星電話で緊急連絡を取り、午前6時半、無事を確認した。

 4隻は、落下地点とみられる海域から南方向の北緯37度付近を移動中だったという。

 いずれも同無線局の準組合員。三陸沖でのはえ縄漁の漁期を迎え、高知県東洋町の甲浦港から出漁したばかりだった。

 無線局の小林和夫局長は「グアムだと言われていたので、連絡をすると船側もびっくりしていた」と話した。

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 県・徳島市が危機管理会議

 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、徳島県は29日午前、県庁で危機管理会議を開き、飯泉嘉門知事ら幹部19人が対応を協議した。

 危機管理部は、北朝鮮が国際機関に事前に通告せずに日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことを説明。今後も通告なしで発射する可能性があるとして警戒を促した。

 知事は、市町村と連携し、緊急時は全国瞬時警報システム(Jアラート)などによって県民への情報伝達に万全を期すよう改めて要請。9月1日に行う県総合防災訓練に、ミサイル落下物への対応訓練を盛り込むことも指示した。

 徳島市も29日午前、危機管理会議を開催。遠藤彰良市長らが、緊急情報を市民に周知する態勢や、落下物があった際の対応策について改めて確認するよう各部局の副部長級職員らに指示した。