鳴門市の徳島自動車道の路肩に止まっていたマイクロバスに大型トラックが追突し、高校生ら16人が死傷した事故で、県警は今月中にも、死亡したバス運転手岡本勉さん(30)=阿波市阿波町綱懸=を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は、乗客に多数の死傷者が出た結果を重視。岡本さんが適切な安全措置を取っていれば被害を防げた可能性があったとみて、運転者として必要な注意義務を怠った責任を問う必要があると判断したもようだ。

 捜査関係者によると、岡本さんは事故の約30分前、エンジントラブルのためバスを路肩に止めて電話で会社に指示を仰ぐなどしたが、警察や西日本高速道路には通報していなかった。これまでの調べて、高速道路の外に乗客を避難させるなどの安全措置を取っていなかったことも分かっている。

 事故は、8月25日午後5時ごろ発生。岡本さんと、バス乗客の富岡西高1年森下汐音さん(15)=海陽町宍喰浦=が死亡した。追突したトラックの運転手菊池誉司(たかし)被告(50)=松山市南久米町=は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で起訴された。