ミニシンポジウムで「第九」を通じた交流について語る鳴門市の泉市長(右端)=会津若松市文化センター

 第1次世界大戦中、鳴門市にあった板東俘虜(ふりょ)収容所の所長を務めた松江豊寿(とよひさ)の出身地・福島県会津若松市の会津若松市文化センターで22日、「第九国内初演プレ100年祭」(福島民報社、徳島新聞社主催)が開かれた。2018年6月にベートーベン「第九」のアジア初演から100年を迎えるのを前に企画。ドイツ兵捕虜を人道的に扱い、板東収容所での第九初演を導いた松江所長が結ぶ両市の絆を強め、平和への思いを新たにした。

 鳴門市から駆け付けた25人を含む約250人が参加。ミニシンポジウムでは泉理彦・鳴門市長と室井照平・会津若松市長が登壇し、両市の今後の交流などについて語り合った。

 来年はアジア初演100年に加え、幕末・明治維新期の「戊辰戦争」から150年の節目。泉市長は「第九、戊辰に共通するキーワードは平和。会津若松と一緒に、戦争から学んだことを世界に発信したい」と力を込めた。

 今年3月、両市の合唱団も加わってドイツ・リューネブルク市で開かれた「第九公演」の映像も上映された。