奏者が使うバイオリンを説明する松下さん(右端)=阿南市文化会館夢ホール

 世界的に有名な弦楽器製作者の松下敏幸さん(60)=イタリア在住=らによる公演「レクチャー&コンサート」(徳島新聞社など主催)が23日、阿南市文化会館夢ホールであり、市内外から訪れた約250人が弦楽器の魅力に理解を深めた。

 松下さんは、工房を構えるイタリア北西部クレモナでの製作風景をスライドで写しながら、弦楽器の仕組みや製作工程を解説。良質な音を生み出すため、材料選びから楽器の造形やニスを塗る仕上げ方まで、伝統的な手法にこだわっていることを紹介し「1年という長い尺度で手間暇を掛けないと、いい物はできない」と強調した。

 特別出演のバイオリン奏者・二村英仁さんが、名器ストラディバリウスと松下さん製作のバイオリンを演奏し、音を聴き比べるコーナーもあった。コンサートでは国内外で活躍する熟練奏者ら5人がモーツアルトやハイドンなどの10曲を奏でて、会場を魅了した。

 4歳からバイオリンを習う猪子奈津子さん(18)=徳島市立高校3年=は「楽器を響かせる所が普段の演奏会と違って面白かった。自分も響かせ方を意識したい」と話した。

 公演は24日午後3時から、徳島市のあわぎんホールでも行われる。