所変われば品変わる、との開き直りが通用しなくなったグローバルスタンダードの時代である。これもやがて世界標準となるか

 米上院は、議員が乳児を連れて議場に入ることを満場一致で認めた。「歴史的」と米メディアは報じる。もっとも下院は以前から子連れ出席が可能だった

 米上院議員として初めて在職中に出産したダックワースさん(50)の、「仕事も育児も」の願いを実現させた。イラク戦争で両足を失った元軍人としても知られる。先月21日付の本紙に載った、満面に笑みを浮かべ、赤ちゃんを抱いて議場から出てくる写真には、こうでなくては、という説得力があった

 子連れ議員が増えれば、泣き声などが議事進行の妨げとならないか。ダックワースさんを応援してきた有力議員のコメントは気が利いている。「それはそれで、楽しいことじゃないですか」

 変わるには勇気がいる。それはそれで、といった度量も必要だ。「子連れ」でもめた熊本市議会は3月、出席を事実上認めない規則改正をした。果たして時代にかなっているだろうか

 かつてのルールにあぐらをかいていては、あぐらをかいていることにすら気づかなくなる。つい先日、セクハラで処分された前財務事務次官をかばうような不用意な一言を発して、連れ合いに一喝された。小欄も人ごとではなかった。