豊作を祈願し、三番叟を披露する赤松座のメンバー=美波町赤松

 稲作が盛んな美波町赤松地区で30日、伝統芸能を披露しながら豊作を祈願する「赤松大田楽」が初めて開かれた。赤松神社や水田で地元の人形浄瑠璃座「赤松座」による三番叟などがあり、約300人が堪能した。

 神社近くの水田で神事が行われ、赤松座のメンバー9人が巧みに人形を操って三番叟を披露した。この後、地区に伝わる五穀豊穣の儀式「神踊り」があり、赤松神踊保存会会員の踊りに合わせて地元の女性10人が稲の苗を手際よく植えた。

 神社では、同座を指導する人形遣い勘緑さん=三好市出身=のえびす舞や、和太鼓演奏などがあった。見物客は手拍子を打ったり、写真を撮影したりして楽しんだ。

 同町赤松の中浩子さん(76)=農業=は「地域が盛り上がってうれしい。若い人に伝統を受け継いでもらい、来年以降も続けてほしい」と話した。